
建設現場で熱中症が疑われる場合、迅速かつ的確な初動対応が命を救うカギとなります。以下に、現場ですぐ実施できる具体的な手順を紹介します。
異変が見られた作業者には、すぐに作業を中断させ、日陰や風通しの良い涼しい場所へ移動させます。場合によっては冷房車内やプレハブなど、温度を下げられる環境の確保が望ましいです。
ヘルメットや上着を脱がせて、首筋・脇の下・太もも付け根などの太い血管の通る部分を冷却します。氷嚢、濡れタオル、冷却シートを用いて効果的に熱を奪いましょう。また、扇風機や霧吹きとの併用で気化冷却を促進します。
意識がしっかりして自力で飲める作業者には、スポーツドリンクや経口補水液を少量ずつ与えます。汗で失われた塩分を補給することが重要です。
※ただし、意識がない、反応がおかしい、嘔吐がある場合は、誤飲や誤嚥の危険があるため無理に飲ませず、すぐに救急車を呼んでください。